会長挨拶

 この度、第8回日本神経内分泌腫瘍研究会学術集会を2020年1月23日(土)に開催させて頂く運びとなりました。COVID-19という未曽有の出来事の中、日本神経内分泌腫瘍研究会としては初めてのWEB開催でございます。全てが初めてのことでありますため、皆様のご期待にかなうような形式がとれていないかもしれません。あらかじめお詫び申し上げます。
 内容に関しましては十分に吟味させて頂きました。テーマを「NET THERANOSTICS」といたしましたのは、この新しい概念の先頭を走るのが神経内分泌腫瘍であり、今後、神経内分泌腫瘍をはじめとした様々ながんに対する新しい診断法、治療方法がTheranosticsの概念から生まれてくると考えているからです。シンポジウム1ではPRRTの権威であるBasel大学教授Damian Wild先生、金沢大学 核医学教授の絹谷正剛先生をお招きしTheranosticsの現在、未来をご発表いただきます。もう一つはNENの分子生物学的側面についてです。遺伝子パネル検査の導入によりがんの治療法は新たな局面に入ったといえますが、NENの世界における分子生物学的進歩について、Israel Sheba Medical CenterのAmit Tirosh先生に教育講演をお願いしています。
 第8回日本神経内分泌腫瘍は一つの試金石として、また診断・治療のターニングポイントとしてご参加・討議を頂く皆様に大きく貢献できるものと信じております。皆様何卒宜しくお願いいたします。

第8回日本神経内分泌腫瘍研究会学術集会

会長 市川靖史

(横浜市立大学 がん総合医科学)